
- トラリピのおすすめ通貨ペアが知りたい
- リスクの高い通貨ペアはどれ?
- 通貨ペアは複数選択したほうがいいの?
こんなお悩みを解決する記事になっています。
マネースクエアのトラリピでは10種類以上の通貨ペアが選べるので、どれがいいのか迷っちゃいますよね。
記事の前半では通貨ペアを選ぶ基準とおススメの通貨ペアを紹介します。
記事の後半では高リスクな通貨ペアと通貨ペアの偏りによるリスクを解説します。
この記事を読み終えることで、トラリピに最適な通貨ペアと、手を出してはいけない通貨ペアが判断できるようになります。
トラリピで通貨ペアを選択する基準
トラリピで通貨ペアを選択する基準は「為替のチャートがレンジ相場となっている通貨ペア」です。
トラリピは指定した範囲内で売り⇔買いを繰り返すことによってコツコツ利益が積み重なります。
そのため、上昇相場の通貨ペアと下落相場の通貨ペアはお勧めしません。
具体的にチャートで説明します。
レンジ相場になっている通貨ペア
【CAD/JPY】
CAD/JPYは一定の範囲内で上昇/下落を繰り返すチャート(レンジ相場)になっているのでトラリピ向きの通貨ペアです。
赤と青の帯は私のトラリピ設定のトラップ範囲を示しています。
赤い範囲は買いポジション(買ってから売る)、青い範囲は売りポジション(売ってから買う)です。
このようなレンジ相場だとトラップ範囲を絞りやすいです。
レンジ相場になってない通貨ペア
【TRY/JPY】
一方で、TRY/JPYは下落相場なのでトラリピ向きの通貨ペアではありません。
CAD/JPYのように一定の範囲内で上昇/下落を繰り返してないので、トラップ範囲を絞れません。
従って、私はTRY/JPNは取引していません。
レンジ相場かどうか判断が難しい通貨ペア
【EUR/USD】
レンジ相場なのかどうか微妙な通貨ペアもあります。
上記の図は2008年5月以降のEUR/USDのチャートです。
この期間だけ見ると下落相場のように見えますよね。
ところが、期間をもっとさかのぼってみると見方が変わります。
上記の図は2002年7月まで遡ったチャートです。
このチャートを見ると、一概にレンジ相場ではないとは言い切れません。
レンジ相場なのかどうかを判断するには期間が重要であることが分かります。
トラリピでおすすめの通貨ペア
通貨ペアを選択する基準を踏まえ、トラリピでおすすめの通貨ペアを紹介します。
以下のランキングは、レンジ相場の通貨ペアを前提に、リピート回数(売買を繰り返した回数)が優秀な通貨ペアとなっています。
リピート回数は私がトラリピで運用を開始した2019年8月1日から2020年6月5日時点の集計です。
1位 AUD/JPY
リピート回数229回
2位 NZD/JPY
リピート回数212回
3位 NZD/USD
リピート回数198回
4位 CAD/JPY
リピート回数178回
5位 USD/JPY
リピート回数171回
6位 EUR/JPY
リピート回数169回
7位 AUD/USD
リピート回数129回
8位 EUR/USD
リピート回数65回
6位まではそれほど大差ありません。
7位のAUD/USDと8位のEUR/USDのが他の通貨ペアに比べてリピート回数が少ないことが分かります。
因みに2020年1月の時点ではCAD/JPYがリピート回数1位だったので、資金を増やしてCAD/JPNの買いポジションを増やしました。
トラリピでリスクの高い通貨ペア
リスクの高い通貨ペアは、次の2つのいずれかの条件を満たす通貨ペアです。
ハイリスクの条件
- レンジ相場になってない通貨ペア
- 新興国の通貨ペア
レンジ相場になってない通貨ペア
GBP/JPN、GBP/USDは長期間の相場を見るとレンジを形成してません。(どちらも下落相場です。)
そのため、トラップ範囲の指定が難しく、仮にトラップを仕掛けてもトラップ範囲から抜け出してしまう恐れがあります。
【GBP/JPY】
【GBP/USD】
GBP/JPYとGBP/USDに関する記事もあるので参考までにご覧ください。
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【トラリピ】GBP/JPYとGBP/USDで運用しない理由を解説
トラリピでGBPが絡む通貨ペアを運用ないのはなぜ? GBPが絡む通貨ペアを運用するリスクが知りたい このようなお悩みを解決する記事になっています。 現時点のリスク等を踏まえてGBP/JP ...
新興国の通貨ペア
TRY/JPY、ZAR/JPY、MXN/JPYはいずれも新興国の通貨が絡むペアです。
新興国は政治が不安定で治安も悪く、通貨の価値が暴落するリスクが先進国の通貨ペアに比べて高いです。
下記の図はTRY/JPYのチャートです。
新興国の通貨ペアを買いポジションで保有すると、高いスワップがもらえるメリットがあります。
このメリットに目がくらみ、TRY/JPYで運用していた知人が数百万の損失を抱えて撤退したという人もいます。
通貨ペアが偏ることのリスク
JPYが絡む通貨ペアだけ、USDが絡む通貨ペアだけ、のように通貨ペアの選択に偏りがあるとリスクが高いです。
USD/JPYとEUR/JPYの過去10年間のチャートを並べてみました。
<USD/JPY>
<EUR/JPY>
並べてみると分かりますが、似たような形を形成しています。
〇囲みした時期は相場が大きく動いたいた時期、つまり、トラリピで利益が膨らむ時期です。
USD/JPYとEUR/JPYはこの時期がほぼ重なっています。
<EUR/USD>
EUR/USDの過去10年のチャートも並べてみると、USD/JPYやEUR/JPYとは若干異なるチャートを形成しており、相場が大きく動いた時期がずれていることが分かります。
特に、2010年11月~2012年7月と2017年7月~2018年5月はEUR/USDの相場が大きく動いているため利益が膨らみますが、USD/JPYは相場が安定しているため利益が少ないです。
USD/JPYとEUR/USDの2つの通貨ペアでトラリピを運用していれば利益が膨らむ時期を分散できるので、安定して利益を積み重ねることができます。
このように、複数の通貨ペアでトラリピを運用する方がリスクが分散できるのでお勧めです。
まとめ
次のポイントを踏まえて、なるべくリスクの低い通貨ペアを選択して運用しましょう。
まとめ
- レンジ相場になっている通貨ペアを選択する
- レンジ相場かどうかの判断はチャートの期間が重要
- レンジ相場ではない通貨ペアと新興国の通貨ペアは高リスク
- トラリピは複数通貨ペアで運用