2020年8月にトラリピのサービスに新たな機能が追加されました。
その名も「トラリピレンジマップ」
トラリピユーザーがどこの価格帯にトラップを多く仕掛けているかをグラフで視覚的に表現してくれる機能です。
この記事ではトラリピレンジマップを使う時の注意点を解説します。
また、2020年9月にトラリピのポイント交換が改訂される予定なので、この改訂内容についても紹介します。
トラリピレンジマップの注意点
トラリピレンジマップは、他のトラリピユーザーがどの価格帯にトラップを仕掛けているかを可視化できる便利な機能です。
ただ、何も考えずにこの機能を使ってトラリピ注文するのは危険なので注意点をまとめてみました。
人気のレンジ=最適なレンジとは限らない
私のようにレンジを幅広くとってほったらかすユーザー(情的ユーザー)もいれば、値動きに合わせてトラップ追加/削除を繰り返すユーザー(動的ユーザー)もいます。
後者のユーザーは、現在値近辺に細かくトラップを仕掛けて利益を狙っており、この方たちのトラリピ設定もレンジマップに反映されています。
そのため、トラリピレンジマップの人気レンジは現在地近辺になります。
動的ユーザーのように、常に取引画面を見ながら運用できる人は、人気レンジにトラップを集中するのも良いかもしれません。
ただ、私のように本業を抱えている人は人気レンジにトラップを集中するのは危険です。
狭いレンジ幅にトラップを集中させると、レンジを突き抜けるリスクが高くなります。
為替が急激に動いた時にすぐ対応できないので、私のような情的ユーザーはレンジ幅を広くとって、トラリピレンジマップはあくまでも参考程度にしたほうが良いと思います。
動的ユーザーにとっては人気のレンジ=最適なレンジと言えるかもしれませんが、情的ユーザーはそうとは限りません。
現在の価格は自動で更新されない
トラリピレンジマップには「現在の価格」が表示されますが、この価格はリアルタイムで更新されません。
画面を表示した時点の価格が表示されたままになるので注意が必要です。
画面に「更新」ボタンも無いため、正確な現在価格を表示させたい場合は次のどちらかの方法で更新しましょう。
- トラリピレンジマップの通貨ペアを変更する
- パソコンならF5キーを押す
通貨ペアを変更すれば、そのタイミングで現在価格が更新されます。
なお、売/買の切り替えでは現在価格は更新されないようです。
パソコンでの操作であれば、キーボードのF5キーを押せば画面の更新処理が行われるので、現在価格も更新できます。
棒グラフの更新は毎営業日の11時頃
公式HPにも注意事項として掲載されていますが、棒グラフの更新(トラリピレンジマップの更新)は毎営業日の11時頃のようです。
リーマンショックやコロナショックといった世界的金融危機の真っただ中で、動的ユーザー達が週明けの為替変動に備えて一斉にトラリピ設定を変更していたとします。
その設定変更の内容がグラフに反映されるのは月曜の11時頃になるのでタイムラグがあります。
また、「相場の状況その他の影響から更新が遅れる、また更新がされない可能性があります。」といった注意書きもHPに掲載されています。
以上の点を踏まえると、トラリピレンジマップに依存した取引は危険だということが容易に想像できると思います。
トラリピレンジマップから方向性を探る
トラリピレンジマップを見れば、トラリピユーザーが推測している為替の方向性を探ることができそうです。
USD/JPYを例に説明します。
下記は2020年9月2日の22:30頃のUSD/JPYのトラリピレンジマップです。
現在の価格は「106.275」となっています。
「106.275」を基準に、ドル安方向(106円以下の方向)よりもドル高方向(106円以上の方向)のほうがトラップが多いことが分かります。
つまり、USD/JPYはドル高方向に動くと推測しているトラリピユーザーが多いことを表しているので、その通り為替が動く可能性が高いのかな?といった推測ができそうです。
為替の知識が豊富な動的ユーザーはたくさんいると思います。
当然、このユーザー達の設定はレンジマップに反映されているはずなので、この考え方は未来の値動きを推測するための1つの材料になると思います。
ポイント交換の改訂
2020年9月26日のシステムメンテナンス後から、1,000マネースクエアポイントから現金に交換して入金できるようになりました。
それまでは50,000ポイントからの交換だったので、預託証拠金が多くてリピート回数も多いユーザーだけしか現金交換の恩恵が受けられません。
因みに、1,000ポイント=900円分の入金となるので、50,000ポイントの現金交換と同じ90%の還元率です。
ポイントが溜まっている場合は、ギフトカードなどへ交換せずに現金化したほうが良いと思いますよ。
まとめ
トラリピレンジマップは、人気のレンジを視覚的に表現してくれる非常に便利な機能です。
トラリピユーザー達が、この先どの方向に為替が動くと推測しているか?も探ることができます。
便利な機能ではありますが、人気のレンジが最適なレンジとは限りません。
常に為替をチェックしながら取引できるデイトレーダーであれば人気のレンジは参考になると思います。
長期運用が主体であれば人気レンジは参考程度にして、運用資金の範囲内でレンジを広くとることをおススメします。
また、マネースクエアポイントは、1,000ポイントから現金に交換ができるようになる9月26日まで待った方が良いでしょう。