
- トラリピでGBPが絡む通貨ペアを運用ないのはなぜ?
- GBPが絡む通貨ペアを運用するリスクが知りたい
このようなお悩みを解決する記事になっています。
現時点のリスク等を踏まえてGBP/JPYとGBP/USDの運用を始めるべきかどうか整理してみました。
その結果、私はGBP/JPYとGBP/USDを運用しないという結論に至りました。
記事の前半ではGBPが絡む通貨ペアを運用してない理由を、記事の後半ではGBPが絡む通貨ペアのリスクについて解説します。
この記事を読み終えると、GBP/JPYとGBP/USDの運用をすべきかどうか判断できるようになります。
GBP/JPYとGBP/USDを運用しない理由
結論から言いますと、GBPが絡む通貨ペアを運用しない理由は、レンジ相場になってないからです。
利益金額を高めに設定できるのは魅力的なんですけどね。(この点は後ほど解説しています。)
ほったらかしの長期運用前提に考えると、リスクを避けるべきだと判断しました。
GBP/JPYもGBP/USDも、長期的に見て相場は今のところ下落傾向なんです。
チャートを見ればわかりますが、特にGBP/JPYは下落傾向が顕著ですよね。
<GBP/JPY>
<GBP/USD>
どちらの通貨ペアもこのまま下落傾向が続けば、ハーフアンドハーフで運用すると下方向にレンジを抜ける可能性が高いです。
この先、何かのきっかけでGBPの価値が大きく上がって下落傾向が解消したら運用対象に加えてもいいかもしれません。
過去最高値、過去最安値、中央値
参考までに、GBP/JPYとGBP/USDの過去最高値と過去最安値、中央値を求めてみました。
通貨ペア | 過去最安値 | 過去最高値 | 中央値 |
GBP/JPY | 116.800※1 | 286.300※2 | 201.55 |
GBP/USD | 1.13996※3 | 2.11610※4 | 1.62803 |
※1:2011年9月
※2:1990年8月
※3:2020年3月
※4:2007年11月
もしGBP/JPYとGBP/USDを運用する場合は、これらの情報を参考にレンジを決めてみて下さい。
どちらも下落相場なので、買いポジションに余裕を持たせたレンジにしたほうが良さそうです。
GBP/JPYのスワップリスク
GBP/JPYのスワップリスク
2020年7月時点では大きなリスクなし
冒頭で紹介したハーフアンドハーフでレンジの下方向に抜けてしまうリスク以外特にないと思います。
GBP/JPYをハーフアンドハーフで設定を組むと、この記事を書いている2020年7月時点では買いトラリピになります。
GBP/JPYの買いポジションの場合はプラスのスワップが付与されます。
ただし、1万通貨単位当たり1円程度なので、千通貨単位だとほとんどゼロと考えたほうがよさそうです。
マイナススワップが累積する日々がすぐに始まるというリスクがありません。
GBP/USDのスワップリスク
GBP/USDのスワップリスク
マイナススワップが累積する日々がすぐに始まる
GBP/USDをハーフアンドハーフで設定を組むと、この記事を書いている2020年7月時点では買いトラリピになります。
GBP/USDの買いポジションの場合はマイナススワップが付与されます。
1万通貨単位当たり-17円程度のため、千通貨単位だと毎日1.7円のマイナススワップが累積する日々がすぐに始まります。
買いポジションが長く続くと、地味に痛いですよね。
GBP/JPYとGBP/USDのメリット
GBP/JPYもGBP/USDもATRが比較的高いです。
そのため、1回の決済で狙える利益金額が高めに設定できそうです。
2019年から過去5年間のATRを計算してみました。
通貨ペア | ATR | 利益金額 |
GBP/JPY | 約1.5676 | 1568円 |
GBP/USD | 約0.0118 | 11.8ドル |
GBPが絡む通貨ペアは下落傾向でレンジを外れるリスクが高いですが、その分リターンも高いです。
まとめ
GBP/JPYとGBP/USDは相場が下落傾向です。
ハーフアンドハーフでの運用はレンジを下方向に外れるリスクが高いのでもう少し様子見したほうが良いかなと思います。
運用を始める場合、高めのATRを参考に利益金額を設定すれば比較的大きな利益を生み出せそうです。
ただし、下落相場であることを踏まえて、買いポジションに余裕を持たせたレンジ設定が必要になります。