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新型コロナの検査の点数が下がります(2021/12/31~)

 

2021/12/31の大晦日から、新型コロナの検査の点数が下がることになりました。

 

この記事で変更内容を詳しく解説します。

2021年12月31日から点数が下がる新型コロナの検査

 

2021年12月31日から点数が下がる新型コロナの検査はこちらです。

 

中医協の資料に詳細な内容が記載されています。

検査名 旧点数 新点数
SARS-CoV-2抗原検出 600点 300点
SARS-CoV-2抗原検出(定量) 600点 560点
SARS-CoV-2・インフルエンザウイルス抗原同時検出 600点 420点
SARS-CoV-2核酸検出(検査委託) 1800点 1350点
SARS-CoV-2核酸検出(検査委託以外) 1350点 700点
SARS-CoV-2・インフルエンザ核酸同時検出(検査委託) 1800点 1350点
SARS-CoV-2・インフルエンザ核酸同時検出(検査委託以外) 1350点 700点

 

2022年1月1日から変わるのならまだしも、なぜ2021年12月31日という中途半端な、しかも大晦日から点数を変えるのか理解できません(笑)

 

一部の検査は段階的にさらに点数が下がる

 

さきほど紹介した検査のうち、次の検査は2022年4月1日からさらに点数が下がる予定です。

検査名 2021/3/31まで 2022/4/1以降
SARS-CoV-2核酸検出(検査委託) 1350点 700点
SARS-CoV-2・インフルエンザ核酸同時検出(検査委託) 1350点 700点

 

点数激変を緩和するため、このように段階的に点数が下がるそうです。

 

点数が変わるだけじゃなくて、マスターも変わる

 

中医協の資料だけ見ると、単純に点数が変わるだけと解釈できますが、そうではありませんでした。

 

診療行為マスターそのものが新しい点数で新設されています。

名称 旧レセプト電算コード 新レセプト電算コード
SARS-CoV-2抗原検出 160223550 160229850
SARS-CoV-2抗原検出(定量) 160224250 160229950
SARS-CoV-2・インフルエンザウイルス抗原同時検出 160226450 160230050
SARS-CoV-2核酸検出(検査委託) 160223350 160229450
SARS-CoV-2核酸検出(検査委託以外) 160223450 160229550
SARS-CoV-2・インフルエンザ核酸同時検出(検査委託) 160224750 160229650
SARS-CoV-2・インフルエンザ核酸同時検出(検査委託以外) 160224850 160229750

 

この内容は診療報酬情報提供サービスの公開内容から読み取れます。

 

古いマスターのまま請求しないように注意が必要ですね。

 

まとめ

 

2021年12月31日診療分から、一部の新型コロナの検査の点数が下がります。

 

新型コロナの流行が収まっていることはいいことですが、コロナ加算の廃止に加えて今回の検査点数の大幅引き下げも、医療機関にとっては収入減になりますね。

 

レセプト請求で使うマスターも変更されるので、年末の忙しい時ですが誤請求に気を付けましょう。

 

2022年4月版の診療点数早見表が発売されました。こちらからどうぞ。

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